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北上・みちのく芸能まつり

北上市街全域/七月七日〜九日

さすがに伝統芸能の宝庫、北上。
伝統芸能の出演団体数百十九、みこしパレード二十七、市民パレード三十二、出演参加者大千九百人。緑豊かな山々に抱かれ、ふだんは静かな北上市も祭りに酔いしれた三日間でした。

 

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東北地方は民俗芸能の宝庫生言われています。なかでも北上市周辺には鬼剣舞をはじめ鹿踊、神楽、田植え踊りなど、昔ながらの素朴な民俗芸能が数多く伝わっています。
北上・みちのく芸能まつりは、その文化遺産を保存・伝承し、さらに祭りを通して北上市のイメージアップをはかり地域産業と文化の発展を願って始められたもので、今回で三十四回目を迎えました。公演の舞台は繁華街商店街など四箇所、広場、諏訪神社、鬼の館など九箇所に分散され、観客には便利な方法が考えられています、、
初日は雨に祭られたため神事の「奉納芸能」は中止になりましたが、夜の三千人参加「市民パレード」は、市民総参加を目指している芸能祭りの意向が盛り上がり、参加した市民は喜んでいました。
二日目は、「北上・みちのく芸能まつり」が「地域伝統芸能大賞」を受賞した年でもあり、例年より出演団体が増えたとのことでした。勇壮華麗な「鬼剣舞」や鹿の角を模した「鹿踊」の装束を縫った子供が舞い、目抜き通りは祭り一色に包まれました。
観光客も年々増加しており、実行委員会のメンバーは「大賞の受賞、支援金の交付のおかげもあり、新企画を盛り込み、今まで以上に頑張って成功をおさめた」と評価していました、、このことは市役所主導の祭りから市民主導型に徐々に移行しつつあるということで、それが今年の成果といえるでしょう。

 

 

 

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